Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

天災の恩恵

妻の実家が港区ということもあり、子供が生まれて以降は都心で職住接近生活を長らく送ってきたわけです。通勤は自転車で電車やバスにはほとんど乗らない。それはとても自由でストレスのないものだったと思うわけです。


あいつは言っていたね サラリーマンにはなりたかねえ
朝夕のラッシュアワー 酒浸りの中年たち
ちっぽけな金にしがみつき ぶらさがってるだけじゃNoNo
救われない これが俺たちの明日ならば
(尾崎豊 Bow)


学生時代によく聞いていた尾崎豊は、己を殺し小さな金のため体制に身をゆだね、酒でごまかす大人たちを歌の中で痛切に皮肉っていましたが、この世界観に大いに賛同する僕としてはラッシュの電車に乗り、空いた席に我先にと飛び込む大人なんてのは、今でも最高に格好が悪いと思っているわけです。


鎌倉に移住をし、リモートオンリーの生活であれば、それはそれでパラダイスなのですが、組織牽引の役割負うと会議やら面談やら・・クライアントとの対面の打ち合わせなどを否が応でも日中はぎゅうぎゅうと押し込められてしまう。そうすると、都内には早朝に出て行かなくてはならなくなります。日中は移動する時間すら確保できないからです。


救われるのは逗子が始発のことが多い横須賀線の車中は、さほど混んでいないということ。席も座れることも多い。なので1時間の東京までの移動は思ったよりも苦痛ではありません。一方で大船から東海道に乗り換えると少し早いですが、東海道線は結構混んでいますね。


最近便利だなと思うのが、駅ナカや駅そばにあるリモートワークのブース。途中の駅でリモートの打ち合わせが出来れば、移動時間を多少ずらせます。コロナでテレワークやシェアード型のサテライトオフィスがインフラとして発達したお陰。こういうのがなかったら、きっと鎌倉に住んだら早朝に家を出て、夜は10時くらいの帰宅という生活で、ウィークデイはほとんど家にいないという生活。


これは豊さの享受という観点での大いなる進歩であり、それはテクノロジーによるものではなく、明らかに天災によるものなのですよね。