使っても減らないもの、それは頭。むしろ使えば増えていく。一方で使わないと減っていく。
何かの映画で語られていた言葉。様々な世代のメンバー仕事をしているとその事実を目の当たりにすることが多い。
30代で管理職に上がり、部下や外部コンサルが作った資料に対してレビューしかしてこなかった人間は、40代ともなると頭も働かないし、手も全く動かなくなっている。人にさせることだけしていた弊害だ。
コンサルティングにおいて、人に口で指示だけをして手が動かない人間は要らない。過去の経験領域の専門性だけを裁こうとする人材も不要だ。そういう人に限ってプロジェクトがうまくいかない責任を部下の責任にするものなのだが。頭が使えていないので適切なディレクションが行えていないし、いざとなれば自分で巻き取る力もないだけなのだ。
その状態を認識できたところで、変えていくには相応の覚悟とエネルギーがいる。うまくやり抜けて成功しようとか覚悟が足らない証拠だし、酒と飽食で緩んだ体は厳しい仕事をさばくに必要なエネルギーを生み出してはくれない。
働かない中高年なんて十把一絡げにされるのはたまったもんじゃない。あくまでも緩い仕事と生活の習慣を10年近く重ねた果てのパフォーマンスであるだけ。結局は個人によるんだよね。
でも、退化してしまった人は端で見ていて哀れだよね。仕事ができない人だって本人のプライドだって保てないでしょう。権力というものでそういう哀れな人がプロテクトされた組織で働くことは、人生の無駄だと思う。
人は何歳になったとしても成長できるし、そこを諦めた人といることは自分にいい影響をもたらさないからね。