Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

無分別ゆえの強み

「結婚なんて若いうちにしなきゃダメなの。物事の分別がついたらできないんだから」(樹木希林

 

本当そう思うな。結婚や子供を作るなどというのは、物事の分別がついて計算のもとでは踏み切れるものじゃない。好きで毎日会いたいから結婚するのだし、その気持ちで毎日過ごしていると子供ができる。基本そういうもの。

 

歳を重ねれば重ねるほど、経験が邪魔をして考えが先に立ち、行動ができなくなる。時間を経過させた分、失敗したくない、良い選択をしなければという観念に縛られる。今は、情報が溢れかえっていて、自信が無い人多いから、経験なくても足がすくんでしまう人は多いだろうね。

 

恋が人を盲目にさせてくれるのは、結婚にあたっての分別をさせないようにさせている必然的メカニズムだったりする。

 

とはいえ、恋も時間が長いとさすがに盲目の面は失われ、分別で相手を見るようになってくる。見れば見るほど、結婚には踏み切れない。(この傾向は男性において顕著)そうして、ずるずると踏み切れないまま三十路の年齢を重ね、挙げ句の果てに相手とも別れ、機会を逃すっていう女性少なくないような…

 

確かに結婚する前に、仕事である程度の形を作っておきたい。そのためには、20代、30代前半は仕事を優先に物事を考えるというのは分からなくもないのです。でも、そうした考えが結局は分別のパラダイム中で結婚を捉え、若さゆえの無知という強みを知らぬ間に毀損させていく。結果として目標、基準としていたはずの結婚を逃してしまうのだとすると皮肉なことだなって思います。