Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

自分らしく生きることの危うさ

人はみんな、それぞれに役割を与えられて生きています。その役割をこなすことと、自らに正直であることは必ずしも一致しません。というか一致しないことの方が多いかもしれません。人は多かれ少なかれ、その不一致をうまくすり合わせながら生きています。

 


でもときどき、そのすり合わせに疲れてしまいます。それはよく分かります。

 


じゃあ、自分に他にどんな役柄の選択肢があるのか?普通の場合、あまりないですよね、たぶん。だとしたら、与えられた役柄を不足なくこなしている自分を客観的にテクニカルに分析し、愛する(あるいは愛おしむ)ようにつとめるしかない。それを一つの個人的達成として捉えるというか、自らに正直な自分だけ愛していると、人生はいささか薄く、一面的になっていくんじゃないでしょうか。(村上春樹

 

 

 

自分の中に埋もれた可能性は、他人の要望や当てられた役柄によって引き出されるものも多くあります。

 


それをハナから否定してしまうと、表出した能力と経験だけで生きる人なる。それは本人の人間としての厚みや成長機会を奪ってしまい、仕事の可能性も狭めてしまう。ひいては、他人に貢献することで得る自己肯定感も下がってしまう。

 


自分らしく生きることが、活力を持って生きる自分に繋がるかというと決してそうではないと思うのです。むしろ、与えられた役割と自分らしさをない交ぜにした自分を愛していくことが大事なのでしょうね。