『本当の旅の発見は新しい風景をみることではなく、新しい目をもつことにある』(プルースト)
いつも与えられた仕事に不満をいったり、クライアントの要求が大変でとても耐えられないとか泣きを入れてくる人がいるわけです。
彼らに共通しているのは、どうやったら仕事を楽に進められるか、もっと分かりやすく目うろこの理解を促すような表現ができるのか…という創意工夫のマインドの欠如。
結局、それがないからいつまでも低いスキルのまま、相手に翻弄されるだけの仕事をしている。だから面白くもなく大変なわけです。
僕らの仕事は、裁量が全く与えられていないならいざ知らず。どうやって進めるか、何を見出すか、どう表現するか…かなり個人に委ねられている。そこで不平不満をいう人は、『プルーストの新しい目』が欠けているのです。
毎日が平凡でつまらない、仕事が大変で仕方がない…もっと良い私に合った仕事はないか、日常から抜け出したい…『新しい目』がない人の言う台詞はいつもおおよそ決まっています。やれやれ。
「新しい目。それは身につけられるものなんですか、天性のものなんですか?」
新しい目を持ってい方に、そう聞かれたわけですが。僕は、『新しい目』はある一定、天性のものではないか考えているのです。
選択理論心理学においては、すべての行動は個人の選択であると考えていて、その選択においては5つの遺伝的に決まる基本的欲求が左右するとしています。その欲求とは、「生存の欲求」「力の欲求」「愛・所属の欲求」「自由の欲求」「楽しみの欲求」。
新しい目は、「楽しみの欲求」がないと持ち得ない。楽しみの欲求とは、新たな知識を得たいとする欲求であり、ユーモア、好奇心、学び・成長、独創性の4つの要素があるとされています。
この欲求が低い人は、新しい目で日常や仕事を捉えることができない。だから、成長もしないし、不満が出てくるのだろう…とね。