育った地元という事もありますが、手賀沼は誰が訪れても美しく素晴らしいマラソンコースだと思います。印旛沼沿いを走る佐倉朝日健康マラソン(フル)も素晴らしいですが、いかんせん遠い。荒川や多摩川は、単調で飽きちゃう。だから、ここは人気なんですよね。
スタートの最寄り駅である北柏は、目黒から1時間。実家で独りでいる母の元に顔を出すことも出来る。最近では、僕より母の方が時期を覚えていたりします。
昨年は、雨のコンディションでしたが今年は風もなく、午前中は日も陰り気温も低め。マラソンには、ベストコンディションです。
今回は、ロードバイクを輪行バッグに入れて持って行きました。高齢の母は、免許を返上し車がなくなってしまったので、実家に行っても機動力が無いのです。レンタカーをいつも借りるほどでもないし。とはいえ、輪行バッグへの封入は、ちょっとした手際のコツというものが必要で。朝の駅で見積もり以上に解体に手間取り、スタートポイントには5分前着。普段同様、時間ギリギリ…早起きしたのにね。
レースは、序盤飛ばしすぎて少しタレてしまったのですが、後半はキロ4:30のイーブンペースをキープし、手元ネットタイムは1時間35分50秒。普段は、大した練習をしていない割には、上手くタイムをまとめられました。やっぱり、早いランナーに食い付いていくとピッチを上げられます。この時期を考えてもこのタイムは満足です。
ここのコースは、手賀沼をきれいに見渡せる湖畔沿いのコースが殆どで、今日みたいな日は最高に気分が良い。サポートもしっかりしていますしね。何と言っても、馴染みのある地元の景色ですからね。いろいろな思いがよぎります。
午後は母親のところに立ち寄り、お昼と夕飯をお相伴。日没の時間が近づいてくると、母親は僕の行動が分かっています。そう、ロードを持ってきたのは夕間暮れの手賀沼を見るために他なりません。
今日は、雲が厚くてダメかなあと思いましたが、16時前からは一掃。僕の好きなフィッシングセンター近くのポイントからは、絞ったばかりの綺麗な夕陽。茜色に染まったサイクリングロードを滑るように走る。気分最高。輪行してきた甲斐があったというもんです。
永遠なんて無いですけど、少しでも母親には元気でいて欲しい…こういう安心した気持ちで景色を見られるのも、元気な母がいてこそだから。