Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

良いものを長く使うコツ

利益の源泉、プロフィットプール。プールがどこにどのくらい存在するのかは、ビジネスによって異なるものの、多くの製品の場合は『スマイルカーブ』として表されるように、アフターサービスにプロフィットプールが存在していることが多い。


典型的なのは自動車。一台を売って稼ぐ利益よりも、アフターサービスで得られる利益のほうが莫大。メーカーもそれが分かっているので、車検や修理などのアフターメンテナンスを直系ディーラーで行わせようとする。修理も専用部品でしかできなければ、ディーラーを利用せざるを得ないし、価格も定価で買わざるを得ない。外車においてはその傾向が特に顕著。


ただでさえ耐久性に難があるのに、ディーラーでしか修理ができないとなればランニングコストは、メカニックの工賃も含めて高くついてしまう。


これを避けるには、修理が必要になった際に、互換品やユーズド品を手に入れ、独立系修理工場で直してもらうこと。互換品やユーズド品は、ネット市場やオークションの発達により、車の型式、年数が分かれば、適切なものをお値打ちで手に入れることができる。独立系の修理工場は、部品で儲けようといていないので、持ち込みでも嫌な顔せず修理してくれる。工賃も修理内容によって予め定められているので、車によって異なるということもない。


結果として、外車でも車検を含めたランニングコストは低く抑えていける。ボルボのメンテンナンスは高いと言われるが、知識さえあれば日本車などよりも断然安い。

 

せっかく高い値段で買った外車なのに、10年位経って故障が出た際にコストが高いので新車を買ってしまうというのは、とてももったいない。しっかりメンテができれば、ボルボはシートも上質で長年乗って全く不自由しない。本当に良いものは、長い間修理しながら使い続けることで価値が出る。その際に、プロフィットプールのメカニズムを頭に置き、メーカーの囲い込みからいかに抜け出るかが、良いものを使い捨てにしないポイントなのだと思う。