Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

女心と秋の空

男が怒る場合、そこにはおおむね「こうこうこうだから怒る」という筋道がある。女の人は、多くの場合そうではなく、普段は特に目くじら立てることでないことも、それが怒る時期になっていれば怒るし、それもかなり真剣に怒る。

そのような時には防御を固め、おとなしくサンドバッグ状態になるしかない。自然災害に正面から立ち向かってもまず勝ち目はないからだ。風がやんだら、そろそろと頭を上げ、慎重にあたりの様子をうかがう。事態は一段落したようだと感じたら、こっちのペースに戻って鼻歌交じりに適当にやっていればいい。(村上春樹 ブルテリアしかみたことがない)

僕もこの『平穏無事な共同生活を送るための実際的知恵』を獲得するまで、何度嵐の中で無駄な抵抗をして、酷い目に遭ってきたことだろうか。いや、今でも知恵が足らないから酷い目にあい続けている。

それは、嵐の中での無駄な抵抗はもちろん駄目だけど、ただサンドバッグになっていれば済むというわけでもないから。そもそも、この不規則な気候の変化を見抜く感性に欠けるのが、根本的な問題なんだよね。