村上春樹さんは「オリジナリティについて」こう定義している。
・オリジナリティを見つけていくためには、「自分に何かを足す」のではなく「自分から何かをマイナスしていく」作業が必要である
・何を残して何を不要としていくのかを見極めていくためには、「それをしている時に、楽しい気持ちになれるか?」というのが一つの基準になる
・自由でナチュラルな感覚こそが、氏の書く小説の根本だが、その表現作業の根幹には、常に豊かで自発的な喜びがないといけない
・オリジナリティとは、とりもなおさず、自由な心持ち、制約を持たない喜びを多くの人に出来るだけ生のまま伝えたいという自然な欲求、衝動のもたらす結果的な形に他ならない
・純粋に内的な衝動というものは、それ自体のフォームやスタイルを、自然に自発的に身につけて出てくるものである。それは、人為的に創り出されるものではない
・頭の切れる人がいくら知恵を絞っても、図式を使っても、上手くこしらえるものではないし、たとえこしらえたにしても長続きはしない
面白いのはどのような職業であれ、内在する欲求や衝動を力に変えていくことが出来れば、オリジナリティある仕事につながっていくし、さらにはその仕事は長続きをするということ。
それは努力や根性といったもので足し算をするのではなくて、楽しい気持ちになるものだけを残すことで生まれるということ。
心がときめくものだけ残して後は捨ててください・・・片付けコンサルタントの近藤麻理恵さんも同じことを言っていた。村上春樹さんと近藤麻理恵さんは、奇しくもTIME誌「世界で最も影響を与える100人」に日本人で選ばれている貴重な二人。その真理は一つということだね。きっと。