日本人ってランキングとか、偏差値とか相対的序列が好きだよね。東洋経済、ダイヤモンドオンラインなんて飽きもせずそんなのばっか。大学ランクとか、いつまでやっているのか…
相対的序列に価値や意思を委ねるということは、意思決定や価値判断は、自己責任で行うものだという観念ではなく、その集団に属せたら大丈夫という、おおよそ他力本願的な考えがそこに潜んでいるとしか思えない。
その悪癖を利用したものとして、組織エンゲージメントの状態を調査し、格付けとして出しているサービスがある。競合環境、ビジネスモデルが各社違うにも関わらず、同一設問でエンゲージメントの状態を測定、それを偏差値化し、さらには格付けをつけるというもの。
そんなものを目安にして人材マネジメントを行うなんて愚の骨頂。共通設問しか設定できないから、課題の解像度が上がらないし、原因もよくわからない。そのくせそれを役員の業績評価基準のKPIなどにすえたら、止めるに止められない。
エンゲージメントなんて、個人に直せば幸福な結婚状態。それを偏差値や格付けにして向上させようというアプローチ自体がそもそもおかしいということになぜ気がつかないのだろう。
夫婦の幸せ、なんて偏差値では示せない。絶対的な状態を可視化し、粘り強く改善することはできる。その手段において、共通のアンケートではだめ。ありたい状態や課題仮説を丁寧に言語化するところから行わないとね。