これまで何度か積み上げた経験をご破算にして新しいキャリアを始めた。
①製造→金融のコンサルティング
②業務改革・IT→戦略コンサルティング
③戦略→組織人事コンサルティング
④組織人事コンサル→新規事業立ち上げ
⑤新規事業立ち上げ→HRコンサルユニットの立ち上げ
情熱と覚悟があれば、何歳だろうと、未経験だろうと人は幾らでも変われるし、ピボットもできる。だから、情熱と覚悟を採用のときには問うてきたし、年齢はあまり問題にしてこなかった。
だけど…
30半ばを越えた人において、未経験からHRコンサルタントにピボットできたケースはあまりなく。経験領域の範囲でしかバリューが出せない現実を何度も目の当たりにすることになった。
共通点は、30代前半までに越境体験を持てていないこと。それにより、経験が通用しない世界においてバリューを出すために必要な柔軟性や学習力といった基礎的能力が育まれないまま歳を重ねてしまったということにつきる。僕の場合は、①-③は34歳までの経験。
興味や関心の幅が狭いから、自ら越境をしようという動機が湧き上がってこなかったかもしれない。もはや、これは価値観や志向性であり、変えられるものではない。
だがやりたいことがあるのであれば、リスクをいとわず早い時期に挑戦をした方が良いし、失敗をしても柔軟性や学習力といったベースが手に入るメリットは断然にある。
ただし、大手企業にいると早い時期の転職がどのような効用をもたらすのか、それが長い人生においてどのように作用するのかを教えてくれない。一方で定期的に非連続的な異動配置を行った会社もある。典型はかつてのリクルート。
越境体験を若いうちにせず、40代にもなって新たな領域に異動させると、パフォームしないことが多い。やはり、同じ筋肉ばかり使っていると使わない筋肉は退化し、柔軟性も失われる。
同じことだけをさせると、一見効率が良さそうだが、意味づけが持てず創意工夫も生まれないため、トータルでみると能力向上カーブが下がり、生産性が低くなる。一人で多役を任せるとする屋台生産方式(セル生産)と理屈は同じこと。
最近はタイパ、コスパで専門性志向の若い人が多いけれども、越境、寄り道こそがセルフイノベーションに繋がるのだよね。