先日、林哲司さんのライブで原田知世さんの『天国に一番近い島』が演奏されました。これは、角川で同名タイトルの映画の主題歌となったもの。舞台はニューカレドニア。
ニューカレドニアには、新婚旅行で行ったのですがそれを知る娘からは、映画を見たから行ったの?と聞かれました。確かに映画の影響はあったかもしれません。そもそも、26歳で結婚した当時において若い二人にはあまりお金がなく、タヒチやフィジーなどと比べて南の島の中ではニューカレドニアが一番リーズナブルだったことが最大の理由です。
映画の記憶が鮮明であれば、本島とともにウベア島に行ったと思うのですが、イルデパン島に僕たちは行きました。自家発電だけで電力を賄うイルデパンは、珊瑚の白砂に囲まれた美しい島で、漆黒の夜は落ちてくるような明るい星々に圧倒されたことを今でも鮮明に覚えています。
映画のメッセージは、ニューカレドニアが天国に一番近い島ではなく、愛する人とともにいるその場所こそが『天国に一番近い島』なのだということ。
彼女は父親が話す島に行ったものの、当初は島の中に天国は見つけられずも、愛する人を見つけたことに気づき、それこそが見つけたかったものだったことに気がつくのです。
今回、改めてAmazon Prime Videoで映画を見たのですが、大林宣彦さんは人を見つめる視線が優しくて心が温かくなりますね。そして、華奢で可憐な原田知世さんも素敵な存在感を出しています。歌も内省的でじんわりきますね。
https://youtu.be/G6PoULYxrdg?si=RZwf7q-4pmNwuZgo