湘南国際マラソンは廃棄物をゼロにするために、マイボトルもしくはカップを携帯することが義務づけられている大会というのが最大の特徴。
通常は4キロごとなどに給水ポイントがあって、紙コップにドリンクや水を用意しているものですが、大量の廃棄物が出ますし、準備する方もすごく大変だったりします。
湘南国際だと一定距離以上になると200mおきに給水ポイントがあるので、自分に合ったペースで給水ができます。昨日のように高温のレースともなると頻繁に給水できるので体への負担も楽です。給水ポイントに人だかりができて、引っかかることもありません。
問題はボトルやカップをどのように携帯するかという点で、手に持ち続けているのはいけてないので、ボトルやカップをベルト型のキーパーに入れたり、リュック型のホルダーに入れたり、それぞれ工夫が迫られることになります。
一昨年は、いわゆる一般的なボトルホルダーを使ったのですが、一般的なホルダーはペットボトルなどの硬くて一定の大きさの容器を入れるのには向いているものの、柔らかいボトルやカップを固定するには不向きだったりします。でもって、ボトルにドリンクを入れると一般的ホルダーではまるでホールドできず、結局カップを手で持ったまま走る羽目になりました。まあ、湘南国際オリジナルカップは、指を通せる輪っかがついているので、それはそれで何とかはなったのですが。でも、手にモノがあるのは鬱陶しい。
今年は、メインスポンサーをしているNorthFaceが出しているエンデュランスランナー用のオリジナルパンツを使うことにしました。これは、サプリなどを入れられるポケットがあったり、カップを入れるポケットが付いている優れもの。マメにポイントがあることを考えると、ボトルを使うメリットは全くないのでカップだけしまっておければ良いのです。
お値段は1.2万するので、かなり高いのですが対価は享受できました。こういう需要が生まれることを考えると大会スポンサーになる副次的メリットもかなりあるのかなと思います。
大会用に揃えた給水システムは、災害時のインフラとしても活用するとのことなので、自治体と連携すれば多額の初期コストも折半出資でいけるわけです。
このシステムに慣れると、他の大会も同じようにできないものかなあと思うわけです。この構想を具現化した方は素晴らしいですし、NorthFaceというビックネームをスポンサーに据えた手腕も見事なものだと思います。