横須賀線は軍港だった横須賀と東京を結ぶ路線として一世紀近く前に開業された路線。軍関係者と鎌倉が文化人や財界人が移り住むようになったこともあり、近郊路線であるものの当初から今でも二等車(グリーン)が設置されている。この辺は中央線などと大きく異なるところ。
芥川龍之介の『蜜柑』という短編小説には、横須賀線の二等車に乗って奉公先からきたと覚しき少女とのふとした出会いのシーンが描かれている。(彼は一時期鎌倉に住んでいた)
こうしたこともあり、都心の東京や新橋にいく場合は速く快適に移動する事ができる。仕事以外で東京に行く際は、銀座や日本橋で用を済ましてしまう事が多い。八丁堀のときに生活圏で慣れ親しんでいたこともあるが。
目黒のときによく行った二子玉川は今や全く疎遠になってしまった。駒沢公園、多摩川河川敷はランニングロードでもあったので、久しぶりに来ると懐かしい。ライズや高島屋は上質なものが集約してみられるので、効率的だし楽しい。蔦屋家電もそう。平たく言うと、物欲を刺激させられる。
そんな蔦屋家電で刺激されて後に購入したのが、MarshallのヘッドホンMajorⅤ。スタイリッシュで音がいい。密閉型はかさばるし、耳が大きい僕においては長時間装着がつらいので敬遠していたのです。でも気分が変わるしいい感じです。にしても…
鎌倉にいると物欲を刺激させられる場所はないし、そんな気持ちになることもない。昆虫や草花触れ合うことで心が満たされるので、その違いを感じます。豊かさの軸が違うのだと。