世の中における仕事の数は少なく見て2万はあるといわれています。その職種の中から自分に合ったものを選んでいくことなど不可能。しかも、職業経験がない人がいくら自己分析しようが所詮はイメージの域を出ない。
やってみてどこまで仕事に合わせて自分を変えていくことができるのか…ここがポイントです。もっといえば、自分を変えていくにはエネルギーが必要ですから少ない労力で変えられた方がいい。また、成果を出すための労力というのは単に時間換算の考え方ではなく、精神的な苦痛があるかないか、もっといえば興味関心があるかないかになるのだと思います。
そんな中で悩ましいなと思うのが発達障害の人における職業選択です。
程度の差こそあれ、仕事や周囲の人に合わせていく事がそもそも苦手な人もいたりします。狭い範囲の興味関心であったり、自分が決めたルーティンのようなもの(起きる時間、昼食、就業時間)を守ることを大事にこそすれ、周囲の様子を見て期待を感じ取り責任を持つということができない人もいます。言って通じる分かるという次元ではありません。
例えば、相手に合わせて物事を進めるクライアントワークというものそもそもマッチしない人もいるのです。そして、その場合は尻拭いを誰かがする羽目となる。一緒に働く人は大変です。
学歴などはしっかりしているケースもあるので、性格特性などで見極めをしっかり行っていかないと双方が不幸になってしまう。本当は自己の特性を早い段階で認識した上で職業選択を行うことができれば、持っている特性を活かして活躍する道も拡がるのに。
黒柳徹子さんは、LD,ADHDだったと告白しています。小学校を出されてしまった行動を見るとADHDの特徴だったりします。でも彼女を導いたトモエ学園や才能を見抜いて採用したNHKの慧眼があって唯一無二の今の存在があったりするわけです。芸術やスポーツで一流になる人において、そういう性質を持った人は必ずいる。
人は出逢い次第だとは思うのですけどね。