Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

第四ローマ帝国構想

東欧、西・中央アジアに位置するウクライナ、トルコ、キルギス親日国。三国の共通点は、帝政ロシアによる侵略を18、19世紀に受けていた国。帝政ロシアに対して完全勝利をした日本に対しては並々ならぬ畏敬の念を持っている。

 


帝政ロシアは、ツァーリ(王)による国内圧政と対外侵略を繰り広げてきたひどい国であり、最後は革命によって自己崩壊してしまう。

 


プーチンのビジョンにあるのは、ヒトラーが掲げたドイツ第三ローマ帝国と同じく、かつてのロシア帝国の領土を恢復するとともにローマ後継国としてこの世に再度確立させようとする第四ローマ帝国構想。それゆえプーチンロシア正教の敬虔な信者としてのアピールも欠かさなかった。彼においては、ウクライナ侵攻は聖戦なのである。

 


そういう為政者のビジョンを持つロシアに対し、日本へ北方領土を返還するなど、絶対にあり得ない。少なくとも日露戦争で唯一の苦杯をなめた日本に対し、一切の妥協をするはずなどないのである。そういう歴史的背景にあるプーチンの動きを読めば、安倍首相の動きもまるで功を奏さなかったのも必然ともいえる。

 


ウクライナの歴史や動向をみていると、2000年以上にわたり、他国からの侵略や植民地にされたことがなく、直系王室が存続している日本という国は他国から見て奇跡的で神秘に満ちた存在なのだろうと思うのです。