Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

Dead or Alive

半年遅れて一人の新人が僕の組織にやってきた。新卒社員と一緒に仕事をするなんてもうずいぶんと久しぶりのこと。前の会社もその前の会社も新卒は採用していませんでしたから。


トップクラスの女子大を卒業。欧州への留学経験を持ち4カ国語を操る彼女。年齢は僕の子供と同じだったりします。自己の考えをしっかり持ち単身マイナーな場所に留学した彼女は、熱さを持つと同時に非常に落ち着いています。半年遅れた入社の理由も、留学先から単位証明を発行してもらえなかったアクシデントというだけで、そのことをまるで気にもとめない嫋やかさもあります。


しかしね。とうとう、こういう時代が来たのですね。子供と同じ年齢の社員が部下になるという・・ね。


一方で今週お話ししたあるクライアントの人事部長は、僕とさほど年の変わらない方(年齢を自分で言われるまで、僕はもっと年上の人だと思ってました)。55歳に控える役職定年を見据え、残りの時間で課題をきちんと片付けておきたいとのこと。


社会人生活をスタートする人がいる一方で、エンディングを考えようとしている人。生と死、若さと老い。志賀直哉の「城の崎にて」ではないけれど、両者はかけ離れたものでは無くて連続線上の中にある。そして、オープニングを考えていられる自分のありがたさも改めて感じるわけです。