Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

リスクとリターン

Rで事業を立ち上げたときは1年半かかりました。垂直の壁を登るように取っ掛かりがまるで見つからず、息が詰まる毎日でした。それでもリーマンの時の案件獲得の至難さを味わっているので、とにかく歩みを止めずに脇目も振らずに前に進んだわけです。

 


結果が出なかったら…と強い圧もかけられたけど、最後はやれるものならお前がやってみろ…と開き直って臨んでいった。その時の経験があるので、新しく事業を立ち上げていくということにおいて、自分が持つベストを尽くしていくことしか打開の道はないのだという半ば信念に近いものもあったりする訳です。

 


それに引き換えれば、前職においてはある意味で楽だったなと思うわけです。その代わり報酬は低位安定だった。ただし世の中の仕事ってそんなもの。リスクとリターンは裏表なのですよね。

 

 

楽に営業ができるということは、それを支える営業専任部隊やエッジの立ったリサーチチームのアウトプットがあって初めてなし得る事だからです。これは、コストに当然乗ってくる。コンサルティング部門が仮に成果を上げたとしても、それを支えている手厚い体制があってこそである以上、ダイレクトに報酬には還元されない、されようもないわけです。

 

 

 

やった分だけの成果を得られる環境にあやかりたいのであれば、相応のリスクを背負い込むことが必要。もしくはビジネスモデルが出来上がっているところに行くしかない。後者においては、ビジネスモデルが出来上がっている以上は幾らでも代わりが要るのでディフェンディングは至難です。せいぜい定年でフラッシュです。これも結局はリスクです。

 

 

 

世の中はノーペイン・ノーゲインの原則に基づいて動いているのだ…と思うわけです。