「45歳を過ぎてもまだ"出世の可能性"を匂わせて引っ張りながら50歳過ぎると途端に手のひら返しのリストラをするのが日本企業の残酷さ」。
先日取材した経済学者はそう看破していた。
せめて3年、早めに社内キャリアの終点が見えるだけで人生は変わる。「50歳の壁」が削る可能性はとにかくえげつない。(黒田眞行氏 Linkedin)
この氏の投稿にある方がこう書いていました。
『20代のときに勤務していた外資の人事部長から、若いうちにあなたはうちの会社には合わないと率直に伝えてお金を払って出てもらう外資でやるマネジメントと、長年本人の特性と合わない仕事をやらせて50代になり放り投げるのとどちらが社員のこと考えてると思う?雇用の保証はうわべだけよね?と聞かれて考えさせられました』
そうなのです。結局、日本企業の多くは問題を先送りにして年齢を理由に外部に放り出す。やり直しも、チャンスも全くない状態に陥ってからです。本当は放り出される人は、いきなりその時になって不要だと判断されるわけじゃない。30、40代に分かっているのです。少なくとも上に行けるチャンスはまずないのだと…
そういう人に対しても可能性のない将来をちらつかせたり、経験を活かせないその場しのぎの役割を与えて放置するというのは、結構罪深いことだと思います。
これが男女の仲であればストーカーや逆恨みの殺傷沙汰に発展する危うさを秘めた行為。雇用を守る事と人を大切にする事はイコールじゃない。
こうした中で、日本企業は定年65歳、70歳時代でも人を活かして競争力を高めていけるのか…疑問を持たずにはいられません。