憂鬱でなければ仕事じゃない
もっといえば、憂鬱になるくらい難しく、手探りの不安の中でもがくような仕事じゃないと成長なんてしませんよ…
基本的に楽観的ですし、好きで興味のあることだけを追いかけていきたい人間だったりするわけですが。成長したときは、不安で憂鬱で葛藤の日々を過ごした時だったように思います。
泥濘のトンネル抜けた後の景色は格別ですし、前とは違う自分がそこにはいるわけです。でも、求めていた光に満ちた世界はうちに退屈になり、また暗い谷に降りていってしまう…
何が物好きでそんなことをするんだろうね…
宮本輝さん『流転の海』の松坂熊吾の生き方を見ていると、なんか他人事には思えない。せめて糟糠の妻をなおざりにして家族に愛想を尽かされるということがないようにしたいものです。