Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

性悪説の呪文

インテグリティとかコンプライアンスをことさらに強調する人は、基本的に性悪説に基づき人を捉える人であり、自分で何でもコントロールしないと不安で仕方のない人だったりします。

 


そういう人がトップに立つとどうなるか。組織は硬直的で風通しが極めて悪くなっていきます。人のことを信じることができませんから、マイクロマネジメントをしまくる訳で。そんな組織は自由闊達さとは縁遠いものとなります。

 


まともな人はそうしたマネジメントに疑問を持つものですが、インテグリティやコンプライアンスを遵守するというのは、どう見ても『正論』なので誰も表だっての反論はできない。

 


結果として居心地の悪さを覚えるまともな人から居なくなるのが常。『正論』だけを唱えているトップというのは、人を縛るだけで才能も情熱も解き放つことは決してできない。

 


インテグリティやコンプライアンスは、守ることに目的があるのではなく、人を幸せにすることが目的であり、人の幸せに関心のない人が唱えたところで百害あって一利なしの代物だと思うのです。