Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

シンガーソングライターの限界

相手の要望を一つ一つ拾い上げ作り上げた研修コンテンツですから、自分がファシリテータとして提供すればうまくできるのは当たり前といえば当たり前なのです。

 


スライドや文字に落とし込んでいない背景情報をいくらでも提供できるし、社員の状況も手に取るように想像できるから、質問や感想にも的確に対応できる。相手の期待を超える腹落ちの説明もできる。そして、オンライン研修も大分経験を積んだので、集合研修とは異なるコツもかなりつかんできた。

 

 

果たして、自分自身がファシリテーションを務めた立ち上がりの研修は、想像以上の手応えだったわけです。5段階スケールで講師の評価、内容評価ともに4.4。目の肥えたシンクタンクの社員相手にはまあ上出来です。

 


問題は僕に続く講師がどれだけクオリティを出せるかという点。

 


講師歴10年以上、当該テーマについても僕より長いキャリアを持っている講師の方が同じようにやってくれるかというと、案外とがっかりしてしまうことも少なくない。

 


今回引き継いだ講師の満足度は3.8。当然比較をされてしまう。

 


僕は講師専業ではないけど、話の引き出しは仕事がら色々とある。相手を飽きさせない、納得してもらうためのロジック、理論、事例、小噺というのも日々ストックが増えている。答えありきではない、気づきを与える研修だとネタの広さがモノをいう局面も多かったりする。

 


そうなると、再現性や相対比較の観点で自分がトップバッターを務めてしまうと、結局不安を残す結果に繋がってしまう。

 


ある意味で自分がやってしまうと長い目で見ていい結果にはならないということを学んだわけです。いつかは、講師専門でやってもいいとは思うけど、基本は裏方でやらせてもらったほうがいいんだろうな…

 


でも、講師やファシリテーターって好きなんですよね。受講者とワイワイやりながら相手が次第に変化をしていく様子を感じることは喜びでもある。ゆくゆくは、シンガーソングライター稼業も悪くないよな…