Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

お国言葉とアイデンティティ

同僚のWさんに関西弁でメッセージをしていた山口出身のU君。珍しい言い回しに、思わず『関西弁を使うんですね…』と漏らしたWさん。

 


そこに『東北弁も遣うんですよ…』と返すU君。

 

 

お国の言葉使ってほしいんで、『萩ことば使ってほしいな…』と僕。萩ことばって要は山口弁ですね。

 


山口弁って標準語と変わらないから、あんま面白くないんですよね…ぼやくU君。

 


でもさ、それって当たり前なんだよね。維新政府を造ったのは薩長で。薩摩の言葉は、他国に情報を知られたくないから暗号的に言葉を捻ってある。そこで長州の言葉が標準語の原型として採用されたのだから、相似していて当たり前なんだよね。例えば江戸の下町ことばと標準語は乖離があまりにも大きいものね。

 


という話、U君には初耳だったらしい。

 


地元だったらそんなものかもね。空気のように意識しないものの一つが言葉だから。とはいえね、お国言葉はアイデンティティだからね。もし、標準語に近い無色透明なアイデンティティだと勘違いしていていたら、それはあまりに勿体ないよね。

 


そんなことを思うのは、僕の家が転勤族で特定の地域の言葉のバックボーンを強く持っていないからなのかなあ…