Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

自己愛リーダーの弊害

リーダーなのにメンバーから嫌われたくない…とか。仲良しクラブじゃないのだから、全員に好まれる方向性や意思決定など出来るわけがないのです。

 


それぞれの意見を聞きつつも、最後は自己が責任を持って決定する…これしかないはずです。嫌われたくない…などというメンタリティでいると、そもそも自分の意見や思いといったものはハレーションが生まれるから一切打ち出せなくなり、表向きの完璧さだけを装うようになります。

 


完璧さを装い、当たり障りのないことしか発信しないリーダーの元では心理的な安全性は下がり、風通しは極めて悪くなります。意思決定も合議で行うから、スピードも下がるし、大胆なことも全くできない。

 


リーダーは強くて完璧じゃなければ務まらないという幻想を抱き、自然なコミュニケーションを取れない管理職って未だに多くいます。たまに何を言うのかと思えば、自分はいかに大変なのかという苦労自慢だったり。

 


こういう人は、自己愛が強く人のために犠牲を払うという概念がないからそうなるのでしょう。自己愛の強いリーダーが作る組織は、喜び組や密告者たるゲシュタポが跋扈する専制政治の組織なんだよね。