Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

否定ではなくエール

社会的な生物である人間は、存在に関心を持ってもらい、適切な働きかけをされることを求めている。

 


赤ちゃんは、自分に関心を持ってもらいたいから泣くのであり、親に対応してもらえないとコミュニケーションの発達が遅れるといわれています。さらには、放置されていることに本能的に恐怖を覚えていきます。泣いた時に的確にケアしてもらった場合は、自分の存在に自信を持ち、他人への思いやりや関係性を作る力も育まれていきます。

 


人間にとっての一番の恐怖とは孤独。他人から無視をされる、まともな反応をされないということは、心を一番傷つける行為。

 


凶悪事件を犯した犯人においては、家庭における親との関わり方に問題があるケースが多い。学校において無視をしたり、まともな反応を返さないという虐めは、人の根本を脅かす性質の悪い行為なのだと思うわけです。

 


社会生活においてもこの根本を踏みにじる行為はそこかしこで存在しています。存在を無視する、行為を全否定する、機械やモノのように使い倒す、感謝もなく否定する言葉をぶつける…

 


いくら頭がよかろうが、この根本原理を分かっていない人が親になる、人の上に立つ…そのことでどれだけの人の心が殺され悲しみがひろがっていくのでしょう。一方、人の存在、可能性を信じエールを送る。そのことがどれだけ価値があることか。リーダシップ、マネジメント理論…そんなこと知らなくてもできる大切なことがあるのだと思います。