Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

東京上空はアメリカ領

春から導入された羽田国際空港の新飛行ルート。松濤、恵比寿、高輪、目黒、大井町といった住宅密集地の上空が飛行ルートに選定されている。飛行条件は天気の良い南風の15時から19時。


緊急事態宣言に伴って減便されているせいか、実際の時間になってもそれほど運行されているようには思えません。ちなみに我が家はルートから少しずれているのだけど、ルーフテラスから旅客機のボディマークは肉眼でもしっかり確認することが出来るし、音も聞くことが出来る。目黒近辺だと上空700メートルなのでまあ近い。だから飛んでいればすぐに分かります。(なぜかJALが多い)


新ルートはしれっと導入が決まってしまったけれども、過去の経緯を踏まえればまあ杜撰な決定プロセスだと思うわけです。住宅街を滑走ルートにしたくない(できない)こともあり、成田が出来たわけですから。(最大の理由は埋めたて技術が低かったため、羽田の拡張は昭和40年当時では不可能だったこと)


そもそも西東京の上空は横田ラプコンとして米軍管轄下の広大な治外法権空域になってしまっている。だから、埋め立て技術の向上で拡張ができても、航空機は西側からの侵入ルートをとることができないわけで。南、東からの侵入ルートはすでに使っているので、残りは北侵入経路しかない。そうした意味で羽田は滑走路を増やしたとしても、依然として制約付きロケーション。だから、成田なのに・・・


だけど、成田はアジアのハブ空港になんてなれない。韓国インチョンに抜かれて久しいし、上海、北京、チャンギ・・東京って影薄い・・。オリンピックで焦って羽田に持ってくるのはいいけど、横田ラプコンをなんとかしないと。あれをしきりと言っていたのは前石原都知事だけでしたね・・


航空機が上空を飛行するエリアって、騒音も含め雰囲気悪い。滑走路への侵入角度も急で、パイロットに負担をかける構造というのもの気になるしな・・