Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

思考力の構造

問題解決の基礎となる思考力は、①拡散傾向 ②収束傾向 ③学び傾向 の3つで定義することができます。

 


国際的にも信頼性の高いSavilleアセスメントの定義を用いていくと、

 


①拡散傾向 は創意工夫特性と定義されており、独創傾向、抽象的傾向、戦略的思考に分化定義される

 


②収束傾向 は評価特性と定義されており、分析的傾向、事実主義、合理的傾向に分化定義される

 


③学び傾向 は探求特性と定義されており、学習思考、実践重視傾向、洞察傾向に分化定義される

 

 

拡散傾向が高い人においては、新たなコンセプトやビジョンを打ち出すことを得手としています。一方で収束傾向が高い人においては、考え出されたコンセプトや計画の実現可能性を多角的に検証することを得意とします。

 


学び傾向は、拡散と収束の両翼に影響を与えるベースといえるもの。学習傾向が低い収束思考の人は、過去の方程式で全ての問題を解こうとしてしまう。学習傾向の低い拡散思考の人は、歴史や他山の石に学び魅力的なコンセプトを打ち出すことができません。

 


拡散と収束においては、双翼としてバランスがポイントになる。拡散>収束の場合、夢物語だけを打ち出すことになる。収束>拡散 の場合、石橋をたたきすぎて魅力や新規性が乏しくなる。

 

 

 

僕における思考力の特徴は、拡散思考となる創意工夫特性がダントツに高い。収束傾向や学び傾向も平均より高いスコアだったりするけど、新しいアイデアを生み出したりする特性が標準偏差で見てもマックススコアであることを考えると、バランスはどうしても悪くなる。

 


相性が悪いのは収束>発散 タイプの人。うまく組み合わさればとても頼りになる相棒だけど、アイデアをことごとく評価されて論破されると関係性が悪くなったりします。

 


この思考力の波形は、その人が持っている性格特性に大きく影響しています。発散>収束 という僕の特徴は、MBTIにおけるENFPの特徴そのままだったりします。

 


それはすなわち思考力一つとっても、三つ子の魂百までということを意味するわけです。だから、人とは違う自分の個性を理解し、得手を活かした働き方をすることが一番だということになります。独創性を磨くなんて、学習したところで難しいものね。