Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

裸の王様の1on1

自分のことは一切開示しないのに、人の事は首を突っ込んで知りたがる。もっといえば、人の噂話や自分への批判は熱心に聴き耳を立てているという人がいます。

 


人は弱さも含め等身大で率直に自分のことを話してくれる人にこそ安心感と信頼を置き、本音で話をしようとします。逆に格好をつけ上位ポジションをかざして話をする人には通り一辺倒の話しかしない。これは普遍的な情報開示の返報性というものです。

 


ですから、かっこつけの管理職には真実の情報なんて集まってこない。しかも、こうした人に限って1on1ミーティングの切り出しは、『最近どうですか?』だったりする。人に関心を持ち、行動を見ていればもっと気の利いた投げかけができるはずなんです。こんな抽象性の高い問いかけで話をしてもらえると思うなんて全くおめでたい。

 


すると、相手も沈黙は嫌だから場に出る話は本音の話ではなく当たり障りのない第三者の話になる。自分に矛先が向くより他人事の話の方が楽だから。

 


場つなぎに扱われたほうとしてはたまったものじゃない。でも裸の王様は、そこでの話が真実だと勘違いをする。挙げ句の果てに事実を確かめずに、その第三者は問題があるのだと思い込んでしまったりする。

 

 

 

本当の問題は、格好つけで本音の話ができない『あなた』なのにね。