Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

トランジション・ポイント

資源には限界がある。時間、体力、能力、精神力。

限界を超えて物事を行ったとき、何かが犠牲になる。それによって傷つくものが出てくる。そのツケは大きな代償となって自分に還ってくる。

ストレスを与えれば、ストレスとして自分に返ってくる。

そのことを痛いほど実感したのが今年度だった。家族、仲間、大事にしてきた顧客…延びきった兵站の中でいくらもがいたとしても、物事は改善していかない。溜めたストレスを周りにぶつければ、周りは傷ついていく。負のサイクルだ。

拡大した戦局の中で、全知全能、フルパワーで行っても瓦解ポイントはすべて埋め切れない。まず、僕とともに戦うメンバーが痛んでしまう。家族ともまともに向き合える時間も持てなかった。

ブレーキが故障しアクセルを踏みっぱなしにしている車のような危うさが、今年の僕にはあったのだと思う。

アクシデンタルな出来事は、ある意味で緊急停止ボタンを押されたといえるのかもしれない。そして、身を焦がすような精神的苦痛から少しずつ落ち着いてくると、僕に期待をし、ともにやってきた仲間たちの期待を裏切り、大きく傷つけてしまったことの呵責が胸に迫ってくる。


『これもある意味でのトランジションだと思ってほしい』

きっとそうなのだろう。いや、そうしなくてはいけない。
人間万事塞翁が馬


延びきった兵站は、ライフワークに集中させる。自分しかできないこと、自分が信じる道。犠牲を強いてしまった人たちへの贖罪とともに。