Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

智者たる者の理

Stay hungry , Stay foolish.

One thing I know, that I know nothing.

前者は、スティージョブズが若いときに出会った「The Whole Earth Catalogue」という本に由来する言葉であり、スタンフォード名スピーチの最後を締めくくる言葉。後者は、紀元前の哲学者ソクラテスの遺した金言。

「もしあなたがたのうちに、自分がこの世の知者だと思う人がいるなら、その人は知者になるために愚かになるがよい。 なぜなら、この世の知恵は、神の前では愚かなものだからである。」‭‭コリント人への第一の手紙‬ ‭3:18-20‬ ‭

3つの言葉が意味する本質は、どれも同じである。

人は相対的に上の位置に来ると、時にそれだけで智者のように振る舞ってしまうことがある。そのなれの果ては、裸の王様。会社組織の中には、昔取った杵柄だけを頼りに、智者を気取る裸の王様が跋扈している。

高い地位を目指すのは悪いことではないが、常に自分は無知で愚かであるという事を忘れると、目立つポジションが故に余計に醜態をさらし続けることになってしまう。相対性の世界ではなく、絶対性の世界に自己の目的を定めれば、それは防げるように思うけどね。