Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

変わらない価値

久方ぶりに会った人から言われる「変わってないね」「変わったな」という表現。語尾が下がらなければ両方とも褒め言葉。では、どちらが最上かといえば語尾の上がった「変わってないね」だと思っている。

「変わってないね」という表現の裏側には、その人らしい良さ・・風貌、考え方、佇まい・・がしっかり残っているという評価が隠れている。街並みもそうだけど、良いものを変えずに残すのは、良さが認識できていなければいけない。そして、変容し崩れ去っていこうとする力に抗わなくちゃいけない。

昔は精悍なスポーツマンで優秀なアスリートだった級友が、久しぶりに会ってみると顔の輪郭も崩れ、膨らんだお腹を抱えていたりする。とっても残念な気持ちになる。あんな良いものを持っていたのになんで・・・と。

巨人の長嶋さんは、引退した後もファンをがっかりさせないため、現役時代と同じユニフォームを着れるように体型をずっと維持するべく節制に努めていたという。桑田真澄さんもそう。今でも甲子園で投げていた頃の初々しさが面影に残っている。

僕は清原という選手は、現役時代から好きじゃない。とはいえ、80年代西武に在籍していた時の清原は才能溢れていたし、顔つきもシャープでとても恰好のいい選手だった。巨人移籍以降はだんだんおかしな方向に変貌していくけど、今となっては何をどう間違えてここまで酷くなってしまうんだろうという思いを拭えない。

自分の良さを認識できていなかったのか、抗う力がなかったのか...いずれにしても「変わらない」というのはとても価値があるし難しい。


今年の夏、32年ぶりに二作目が発表されるトップガン2 マーヴェリックに出演するトム・クルーズ。彼も変わらないことの価値を良く分かっている、そしてそのために努力をしている人だと思うな。