時間が遡れるのだとしたら、意中の彼女に上手くアプローチしてハートを射止めたい・・・そんな思いに男性だったら駆られたことがあるかもしれない。行動して失敗するよりも、行動しなかった後悔の方が大きいから。
映画「アバウト・タイム」では、時間を遡れるタイムトラベルの能力を持つ主人公が、実際にそうした思いを行動に移すことで運命の人を手に入れるストーリーが展開される。ただ、過去に遡ったとしても気のない相手の気持ちは決して変えられないし、遡って行動した事で未来が塗り替えられ、せっかくに手に入れた幸せが無くなってしまうという事も映画の中では起こる。
この映画が教えてくれるのは、
・運命の出会いというのは心の針が触れた時に少しの勇気をもって行動するという事。テクニックではない
・過去にさかのぼってやり直しがきく能力があったところで幸せになることは出来ない
・幸せになる秘訣は、物事を肯定的な側面で捉え一瞬一瞬を噛みしめるように過ごす
書き出してしまうと当たり前の事ですね。
奥手で生真面目な主人公を演じるドナルド・グリードソン、チャーミングなビックスマイルが魅力的なレイチェル・マクアダムス、演技派俳優のビル・ナイがこのシンプルで普遍的な法則をじんわりと伝えてくれます。
ちなみに、タイムトラベル出来たとしても、告白してみたい人というのは小学校にまで遡らないといないですね。エラーばかりだけどトライは全部してみたし。そういう意味では幸せでしょうね。
一方で、物事を肯定的な側面で捉え一瞬一瞬を噛みしめるように過ごす・・という点は意識はしているつもりながらも時々忘れてしまいますね。これでは、いけませんね。