Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

チームに属するか、リーグに属するか

マンチェスター・ユナイテッドに終生身を置く、就職したと考えるサッカー選手はいない。彼らは、プロサッカー選手として国を限定せず、トップリーグで活躍することを志向している。

トップリーグに声をかけてもらえるには、テクニックを常に磨いていなければダメだし、価値を目に見える形で示し続けていく必要がある。チームの合同練習など前者の要件を満たすには不十分。代わりは幾らでもいる。指定席なんて用意されていない…

コンサルティングは、新卒で入った時にリーグだと思っていた。だからチームに収まろうという考えは毛頭なかった。組織を誇りに思いつつも、そこに過度に思い入れたり期待をするなど気持ち悪い。活躍の場が十分でなければ、チームを変えていけばいい。

PwC、Deloiite…チームにはそれぞれ歴史があるけど、求められることは変わらなかった。それでも即戦力として期待されるチーム移籍はストレス。同時にストレッチのいい機会にもなった。

大きかったのは、ITから戦略、組織人事とカテゴリーを変えること。それは、ラグビーからアメリカンフットボール、そしてサッカーに変わるインパクトがあった。とはいえマインドとベースメントスキルは共通項。そしてカテゴリーを変えた人間だからこそ見れる世界がある。

人は何歳になってもやり直しがきくもの。家族を持ち、経験と実績をご破算にすることは勇気がいったけど、家庭があることを言い訳に夢や機会を諦めるなんてそこまでの夢なのだ。やれるものならやってみろ…

34歳の時にGCDFキャリアカウンセラーの資格を学んだ。それが組織人事への扉。受講最後にテキストに書いたキャリアビジョンは、現実に目の前に拡がっている。

そしてチームに属して働くのではなく、リーグで勝負するという感覚が今の僕を育ててくれたのだと、そう思っている。