Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

『道の世界』のあるべき姿

自身に課題がない…と捉えている人に課題を伝える、その理由や証左を伝えてハラオチさせるというのはとてもパワーがかかります。

言葉という水を与えてもそれが溜まる気配がなく、一気に流れ落ちていく。それどころか、その水自体が自分には不必要、不適切という返しをされるとなおさらです。

状況への無視はできないし、ましてやこのままいった後で良い評価も出来ない。ですから早めにギャップを伝えていくことは上の責務だと思います。その伝え方においても、相手に最大限の配慮をすることも当然。

とはいえ。水を受け止める皿がない人にはどうしようもない。本来そこは門をくぐるところで見抜かなきゃ駄目なんだと思うのです。

もっと平たい言い方をすれば、謙虚さと素直さがない人には手をかけるだけ無駄だったりします。一番最悪なのは、こういう人をおだてたり曖昧な評価を与えていくこと。それは一時しのぎであり、眼力でメッセージを送っても、まずもって気がつくことはないでしょう。

そもそもどの位の覚悟があって仕事をしているのか。自己満足の成長なのか、相手を喜ばせる『芸者』としての成長なのかが問われると思うのです。

癖がついた方が『芸事の道』に来る際には、相当の覚悟を持っていかないと不幸な結果になる。

そういう人は、奥行きの深い『道』なのに簡単に『あるべき姿』を置いて、課題を特定してしまうからなのでしょうね。