欧州へ向かう機上の中で久しぶりにキチンと見たフラッシュダンス。映画は興行収入全米一位のスマッシュヒット。主題歌は時代を代表するものとなり、ラストのダンスは魂の熱演。圧巻の名シーンです。
個人的に心を引かれたのは主人公のジェニファー・ビールスが乗るドロップハンドルの自転車。
ピッツバーグにすむ彼女は、昼は製鉄所、夜はバーで働いています。移動に使う手段はいつも自転車。朝焼けの街の中、そして雨が降る夜も。彼女はいつも自転車に乗っています。時には彼女に気を寄せる男のポルシェに乗るのを断って。この姿がとっても格好がいいのです。
ここでの自転車は、何も持たない若さとその中での自立であり、夢を持ってシンプルに生きることの美しさの象徴として描かれている…と思うのです。
特に車が当たり前の移動手段であるアメリカンライフ。その中で自転車っていうのがコントラストを感じる。やっぱり、主人公が全力疾走したり、自転車に乗る映画というのが個人的には好きなのですね。