ここ最近、面接をする機会があっても、なかなかいいなと思う人に会えません。
コンサルティング業界自体が需給ギャップが崩れており、人材争奪戦の様相。ブランド力やフィーが大手に劣る僕らの会社となると、なかなか苦戦をします。果たしてこんな人をよく紹介してくるな…エージェントの良識、センスを疑う…という候補者が最近は多くやってきます。
昨晩も、20代の人事経験者の男性で職務経歴書や履歴はまずまずだったので期待して会ったのです。
お会いしてみると、終始おどおどしている。自分のことなのに自信を持って話せない。自己の選択、行動基準が曖昧で納得のいくストーリーになっていないのです。
今の会社は、社会貢献ができる、かつ規模の小さいという観点で中古車オークション会社を選び、そこで人事をやっているのだといいます。
よくいるのです。社会貢献したいとか高邁で雲つかむようなところに価値をおき、会社選びをする人。はっきり言って、どんな会社だって何らかの形で社会に貢献している訳ですから、その理由をおいた時点で会社や仕事なんて何でもいいわけです。そんなことに気づかず、明確な理由をもって人生の選択をしていると信じて疑わない浅はかさ。
あなたの会社の組織・人事課題は、何でしょう?と聞いてみると、成果を上げた人に報酬が的確に反映されないところにある。若手がやりがいをもって働くには、報酬配分のルールを代えるべき…という。言っている本人が3年で辞めようとしている理由は、報酬ではなく専門性を身につけられる歯応えのある仕事に恵まれないから…と断じて言います。
問題の解決策として、個人の視点と組織の視点を統合して考えられていないということに気がつかない。
専門性を身につけたいと言いつつ、組織・人事に興味関心があることを裏付ける学習もしていない。たまたま人事に配属されたから、志望しているだけ。面接だったのですが、活を入れてやりたくなりました…まあ、全く向いてません。結局、自分に自信がないから少数規模の会社にいったというに過ぎないのです。
未知のもの、変化を好まない人はコンサルティングは向いていません。なぜなら、毎回取り組むテーマもクライアントも異なるからです。ですから知的好奇心や自己肯定感の低い人は、能力以前にノックアウト…
しかしなあ…本当に仲間として繋がりたいと思う人ってなかなか見つからないね。一人でもそういう人がいることに、感謝をしないとね。