自分に生じている困難。これを困難としてそのまま受け止めるのもありだろう。
だが出口の見えない、目的意識に紐付かない困難は人の心を疲弊させる。うちに自らの状況を嘆き愚痴をこぼすようになる。
この状態を続けることは、心身の健康に悪い。正直、無駄である。だが、それが仕事だと勘違いをしている人が世の中にはまだ多い。
困難の状況を変えるために叡智を尽くす。尽くした後は天命を待つ。そこに諦観も含めた意味を見つけていく。そうするとまず第一に持つべきは、困難を耐える心より、困難を乗り切るための機知ではないだろうか。
人生においては、そのまま受け止めるしかない困難が多い、だが仕事という局面においては機知で乗り切れる困難の方が遙かに多い。愚痴や文句を言っている人は、そのことを忘れているように思う。