Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

理解してから理解される

立場が高くなったから、周りとの距離感が拡がったわけではないのです。周りとの距離感ができたのは、『相手を理解する』ことを怠っているからに他なりません。

 


この状態を立場の力で解消しようなどと、もってのほか。逆効果です。俺の話を聞け…って、俺の孤独を癒やしてくれ…ってね。誰が聞くものですか。家族にだって相手にされません。聴いてくれるのは、お金を払って出入りできるバーのママかペットくらいです。

 

 

影響性の輪を拡げるためにすべきことは、相手との対話を重ねまず理解に努めること以外はありません。7つの習慣の第五『理解してから、理解される』なのです。

 


世のステータスの高い人において孤独な人が多いのは、相手を理解する前に、自分を理解させようとするからなのでしょうね。

 


歳をとると、自分の話を語りたくなるものです。エピソードがそれだけ蓄積していきますから、そして自制心が低くなるから。校長先生の話が長くてつまらないのは、必然性があるのです。老化のなせるわざですね。

 


心に残らないエピソードを壊れたレコードのように何度も人に聞かせるくらいなら、話を聞いて相手を理解し、喜ばせた方がずっといい。人や組織に携わるのであれば、一方的に話をすると影響の輪が縮むこと、対話を重ねた方が影響性の輪が拡がる…この原理原則を頭に留めていたいものです。