今日は、とある放送局の労働組合の幹部の方々向けのセミナー講師でした。今後テーマとして俎上に上がる定年延長は、組合員にとってどんな問題をもたらすのか、個人としてこれからの状況変化をどう受け止めていくべきなのか…
組合員の人たちは、人事についてはずぶの素人なので難しい話抜きでお願いできれば…
依頼者の組合委員長から事前にそうお願いされていました。まだ30代でとても意欲的な方です。
実際に話を始めると、全国から集まった50人ほどの組合執行部の方は、皆さん真剣にメモを取りながら聞いていただきました。多くの質問も出ました。僕が伝えたかったメッセージは、
・定年延長というのは万人にバラ色の形には決してならない
・一人一人の幸せの形を考え、選択をすることが求められる
・組合の立場で考えた時には、選択のための情報と機会を獲得していくことが必要
多くの方が賛同をしてくれました。
帰りがけに、依頼者の労働組合委員長から言われました。『組織・人事コンサルタントは、経営的な視点もあるし、個人側の視点もある。とても面白い仕事なんですね…今日は、来ていただいて本当によかった。また相談します…』
彼は勉強熱心で、僕が執筆した書籍もしっかり読んでくれていました。
受講者の一人からは受講後に、『アキレス腱はリハビリが大事です。僕も温存療法で治したのだけど、予後で可動域がかなり小さくなってしまい後悔しているんで…』
というアドバイスも。小さな案件でしたけど、やって良かったです。