Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

大リーグボール3号

週末に20㎞を走っていた人間において、500mという距離は大した距離じゃありません。全力で走れば2分足らず。迷わず歩く距離です。ところが、松葉杖の状態でこの距離を移動するともなると、2分どころじゃすみません。20分くらいかかってしまいます。時間がかかるだけじゃなく、そもそも移動すること自体を躊躇してしまう。病気持ちだったり、老化して体力がない体だったら、電動車椅子の選択になってしまうでしょう。


とはいえ、この状態を前提にとにかく機動力を上げていく方策を考えるしかありません。エスカレーターやエレベーターを使う。階段の昇降のないバスを活用する。とはいえ、自力で移動する余地を無くすことは出来ません。


病院から借りたクラシックな松葉杖は機能性と体力面で限界。特に泣かされるのは全体重がかかる両手掌底部の痛み。この痛みを軽減する上では、もう少しハイテクな松葉杖を考えてみる余地がありそうです。


機能性に配慮したクラッチ(松葉杖)は、調べてみると色々と出ています。お金に糸目をつけなければかなり良い感じのクラッチがあります。ですが、1ヶ月の負傷に2万円を出せるか・・というと結構躊躇してしまいます。でもってなるべくリーズナブルに良い性能のクラッチを手に入れようとすると、メルカリってのは良いチャネルな訳です。


値段もふくめ検討した上で、ミレニアルクラッチというのをゲットしました。新品だと1.5万ですが、新品同様で4000円送料込み。ま、悪くないです。取り回しも格段によいです。とはいえ、両椀で移動することによる負荷が大きく軽減されるという根本は変えようがありません。とはいえ、デザインも洒落てるしこれはこれで良し。


こういう状態になるとなぜか僕の脳裏に彷彿するのは、巨人の星の『大リーグボール3号』を投じていた星飛雄馬なのです。


大リーグボールは、左アンダースローから投じられる超スローボール。猛打者のフルスイングを避ける魔球です。致命的な欠点は、指先だけで強く押し出して投げるために、体力を恐ろしく消耗する。そして、指先の腱を酷使することで最後は腕を破壊する吸血魔球であること。当初は1回の投球が限界で、完投できる体力を養ったものの、左腕が破壊されてしまって物語はエピローグを迎えるわけです。


こいつは、大リーグボール3号の投球と同じだな・・腱が切れてしまうなんて落ちも同じだ・・などと変なことを考えながら、地下鉄の呆然とするほど長い500mを汗だくになりながら進むわけです。こういう修羅場になると思い出すストーリーが巨人の星というのも僕という人間のベースメントなんでしょうね。

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