Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

心に灯をともす言葉

いつものように夕食の献立を考え、材料の買い出しに向かったイオンスタイル碑文谷。店に入ろうと歩いている僕を呼び止める声があった。


誰かしら・・振り返ると、聖歌隊に所属する叔母様の一人だった。彼女は、足があまり良くないので聖堂二階の階段を上がる聖歌隊の活動は、最近はなかなか難しくなっているものの古くからいる方だ。


「あら、こんなところで。いつもここなんですか?」
『ええ、そうなのよ。あなたも?』
「そうです」

「貴方いつもいい声で歌っていらっしゃるわね」
『そうですか。。ありがとうございます!』
「入ってからどれくらいたったかしら・・時間を重ねるごとに上手くなっていくわね」


僕は恥ずかしくて頭を下げて俯くことしかできなかった。でも、心の中は雲間からいきなり顔を出した陽光に照らし出されたように、温かい明るさに満たされた。ほんの短いやり取り。でも、人からかけてもらう言葉の威力を感じる瞬間だった。


先日、ミサを始めようとするとき主任司祭の神父様にもすれ違いざまに声をかけられた。
『イツモ、イイイコエデ。アナタノ名前、私キチント聞いていませんでした』
「●●です」
『ヤッパリ、キイてなかった』

神父様は、覚えたよ・・という指を頭で刺す動作をしながら立ち去って行った。


僕が、この一ヵ月で一番うれしかった瞬間である。


人がどういう時に、幸福感を覚えるのか。自分が持っている力を使って人に喜びを与えること。そして、そのことをフィードバックしてもらうこと。他者貢献こそが幸福感の鍵であるというのは、その通りだと思う。


自分もなにか貢献をしてもらったら、相手の心に灯をともす言葉をかけなくてはね。

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