Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

ボーダーラインの向こう側

EPOさんの母親は、境界性人格障害だったそうです。同性の対象となると攻撃的になり、子供であったとしても言葉での暴力は勿論のこと、時には刃物を持って切りつけてくることもあったそうです。そこには、父親も全く彼女を守ってくれなかった。むしろ、母親と一緒になって彼女を攻撃してきたそうです。


シンガーソングライターのEPOさんの楽曲は僕は大変好きで、昔から聞き続けています。音楽のような風、私について、12月のエイプリルフール、Middle Twenties どれも名曲です。明るく澄み渡った曲調からは、彼女がそんなひどい目にずっと苛まれてきたことは全く分かりません。今まで知りませんでした。


でも、EPOさんの回顧録を読んでいて、共感する部分が多くありました。僕の周りにもそういう人がいるからです。


僕は性善説者であり、物事はポジティブに考えています。相手に疑いのまなざしは向けませんし、相手が自分に対して怒りを示してきたら自分が悪かったのだ・・と思う人間です。ですが、境界性人格障害の人が相手の場合、こういう常識が全く通用しません。向けられる怒りも、非難も意味が全く分かりません。激しく振り回されてこちらまで混乱してきます。


EPOさんは、大人になってから母親とは完全に離れたそうです。ひどい場合には、こうするしかないのでしょうね。僕も自己愛性人格障害だった上司においては、敬愛している存在でしたが、何度か信じがたい行為に直面し、とどめのできごとをきっかけに完全に袂を分かちました。それまでは、共に働くことを熱望し、毎日のように飲みに行っていました。今では、連絡すらも取っていません。悲しいけど、それしかなかったかなって思っています。