『おまえ、バカだなぁ』
と文字で書くと相手を揶揄しているかのごとく映るかもしれませんが、リクルートで言われるところの『おまえ、バカだなぁ』というのはトーンも踏まえてほめ言葉として遣われることが多かった台詞。
常識に囚われないで思い切った行動をするな・・凄いな、愛せるやつやな・・という感嘆や賞賛の意味合いが含まれています。最初にこの言葉を言われたのはもう15年以上も前のことですが、何ともいえない嬉しさを覚えたものでした。
見たくれを気にしたり、小難しいことを言ってみたり、そういうまやかしをRの人たちは嫌います。見かけがちょっと格好悪くてもいい、誰の心にも刺さる言葉で、恥や外聞を気にせず思い切ったトライをする。そこに対して賞賛を惜しまない。
本当の賢さというものは、頭がいいけど他人の目を気にせずバカをやれるところにあるのだ。頭の良い体を装うなんて愚かしいこと。本気でのぶつかり合いをする。これがこの会社のパワーの源なのだ。そう思ったものです。ただし、これは自分に自信のある人だからこそ出来ることなのです。頭のいい人は、バカだと言われても気にしません。バカだと言われたくないのは、本当に馬鹿な人なのです。
コンサルティング会社には、頭が良いと自覚している人が入ってきます。まあ、良いですよ。自信を持っているのはね。でも、格好が悪いのに格好をつける。知らないのに知ったかぶりをする。出来ないのに人に教えを請おうとしない。バカになれない、ただの愚か者がいたりします。彼らの共通点は、自分に自信がないということなんです。だから、一生懸命に虚勢を張る。周りはみんな分かっているのにね・・
『おまえバカだなぁ』って言われるのが、本当は最高なんですよ。