『努力』とは、将来手にしたい目標や成果のために、苦痛を堪え忍び、力を尽くして励むこと。批判的な見方をすれば、好きでもないことを我慢して、将来得られる果実のためにやっている功利的パラダイムともいえる。
「努力をすれば必ず報われる」
そんなの常に期待しない方がいい。報われる事が前提の努力なんて、そもそも長続きしない。何より、報われなかったときに後悔が残る。それよりも、端から見て苦痛と見えることでも、本人が好きだから『夢中』でやっている方がいい。
「努力は好きだからやってるだけ・・で終わっといた方がええ」
明石家さんまさんはこう言っている。彼も、『努力は必ず報われるという』という考えに立脚した『努力』なんてやめた方がいい…と言っている。
キャリア論的にいえば、報われるからやっているのは外的報酬に基づく行動であり、好きだからやっているのは内的報酬に基づいている行動といえる。後者は、自分らしさに立脚しているから長続きするし、後悔を残さない。
『夢中』というのは、見返りを期待しては起きえない。為末大さんは、『努力は夢中に勝てない』と言っている。
期待もせず一心不乱に打ち込んでいると、結果は努力より確実にやってくるのもまた真理なんだろう。