『娘がパーソルでお世話になってるのですよ…今日の講師が石橋さんだって言ったら、知っているって…』
研修が終わると一人の受講者がにこやかに声をかけてきた。クラスでも最もベテランとおぼしき感じだが、眼に強い光が宿っている。
一年近く設計してきた総合アパレル会社の新人事制度の集大成となる評価者研修。演習を多く取り入れた研修でひときわ目立った発言をするグループがあった。提示した課題に出題側の回答サンプルを凌駕する秀逸な回答。グループの議論を積極的にとりまとめていたのがIさんだった。
Iさんの娘さんは、コーポレートグループの広報担当。後日、彼女からも声をかけられた。
『父がすごい楽しい研修だったって喜んでいて…』
こういうダイレクトな反応は本当に嬉しい。そして、こういう積極的な受講者の存在が研修運営でどれだけ有難いことか…お礼を言いたいのは、僕ですよ…と。
昨日は、そのコーポレートグループ広報担当のIさんから照会を受け、ある新聞社のインタビューを受けていた。テーマは、「エイジレス雇用」。僕のライフワークとしている内容で、インタビューは有効な情報提供の場となった。記者にも喜んでいただき、今度はIさんから取材のお礼を言って頂いた。
世界は見えない鎖で繋がっている。だから、一期一会。今の目の前にいる相手に喜びを与えていくことが最善手であり、未来はそこから生まれていくのだろうね。