大学生の息子が友達2人と酒を飲んで、終電を逃したというので、都内の家まで友人ふたりを送ってあげた。まったく親切なことである。そういうときは勝手にオールしてりゃあいいのである。どうせ、予定の無い大学生なのだから。
『お前の友達なんだから、責任持って一緒に車で来ること…』と言って、4人でナイトドライブ。一人の子は、高輪の広大な屋敷でぶったまげてしまった。さすが、歴史に名を残すお坊ちゃま…
翌日、友人に再会した息子は、友人ふたりに『昨日の夜は、兄貴に送ってもらって悪いことをしたなあ』と口を揃えて言われたそうである。息子が「あれはお父さんだよ…」と言っても分かってくれなかったらしい。カミさんがそれを聞いて吹き出している。
挨拶したのは薄暗い中だし、車の中では、最近のカラオケ事情とか、オールはやっぱキツいよなあ、ジョジョ展来週最終日なんだぜ…なんて会話をしていたからかな…そもそも、僕のボイストーンは、息子より高くて大人っぽくないし。
自分でも分かってるんですよ。おおよそ大人っぽくないってね。