Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

分かち合えるバディ

先日、キャリア採用者向けHPに掲載するインタビューを受ける機会がありました。

 

入社してまだ1年。ですが組織をアピールする顔として選んでいただいたのは、ありがたいなって思うわけです。これまで、いろいろな会社を経験しました。ここに来て、良い点ばかりしか見つからなくて。素直にここで働いていることの醍醐味、魅力や楽しさについてお話しました・・

 

『いつも、皆さん本当に楽しそうに仕事されていますよね』
『お互いを分かりあえている、私達もそういう組織を目指したいです』


インタビュアーに帯同して編集を司っていた別セクションの担当の方は、僕の話を受けてそう言っていました。確かに良い組織なのでしょう。

 

僕の組織からは4名のスタッフを選んでいただいたのですが、うちひとりのインタビューコメントに目がとまりました。彼女は、僕がこの組織に入って初めて獲得した人事制度構築プロジェクトを一緒に遂行してくれた大切なバディです。


7年ぶりにコンサルティングファーム。人事制度構築案件・・事業会社でもコンサルタントとしての役割は遂行してきていましたから、プロジェクトワークについての不慣れさはなかったのですが、制度構築を回すのは久しぶりのこと。勘を取り戻しながら、実力未知数のスタッフと一緒にやる。ちょっとした緊張感もありました。

 

若手ながら冷静で敏な裁きをしてくれる彼女。アサイン前から感じていましたが、かなり実力を持っています。内に秘めた情熱も感じる。しばらく一緒にする内に、彼女をメインに立たせてプロジェクトを回してみようか・・と思い始めていました。彼女もこのプロジェクトは面白そうなプロジェクトです・・と言ってくれたので、『君がリーダーとしてやってみなよ。僕がバックアップするから』ということでジュニアスタッフの彼女をメインに立たせて進めていくことにしました。


彼女は想像以上に立ち回りが素晴らしく、スケジュールを的確に意識しながら80%位まで完成させて持ってくる。僕はピンポイントでアドバイスをしたり補強をしてあげるだけ。果たして遅れもなく、無事にプロジェクトは完了。クライアントからも高い評価をしていただきました。僕は、彼女に心からのお礼を言いました。彼女のお蔭で他のプロジェクトにかなり専念することができたからです。彼女の着眼点や進め方から僕が学ぶものも多かった。上のポジションへのプロモーションを僕は上に推薦し、文句無しで彼女は昇格しました。


彼女は、その時の経験をインタビューで語っていました。リーダーとして任せてもらえて、何かあったらマネージャーがサポートする安心感の中。自分の考え、経験を存分に発揮することができた。ここでは、若手であっても任せてもらえて成長できる環境なのだ・・と。


いつもはクールな佇まいの彼女が、一緒に取り組んできたプロジェクト経験を素晴らしく、貴重なものだったと捉えてくれていた。助かったのは僕の方なのに・・なんだか、ぐっときました。


絶対的にナレッジを持つスペシャリストだったものの、同じ立場の人間がいなかった前職。今では、共に考え、成長し、分かち合える存在がいる。それだけで、なんて素晴らしいんだろうって思うのです。