Homare's Diary

組織人事コンサルタントの徒然日記です

弱さがもたらす永遠

松下幸之助さんは、生来虚弱体質であり大病を何度も患っている。自己の限界や弱さを否応と言うことなく自覚させられてきた松下さんは、自然と人に託すやり方を磨いていくようになる。

 

 

 

独自の製法があっても、それを末端の従業員に惜しげもなく教える。一人一人が自立した経営者になることを推奨し、それを推し進めた一つの形が事業部制

 

 

 

モノを作る会社でない、人が作られればモノは自然に出来る。いいモノを作るには、いい人が集い育つこと。

 


経営の神様と言われた松下幸之助さん。原点にあるのが無力で、弱い自分であることの自覚。Nothing I know, that I know nothing.有名な哲学者ソクラテス無知の知、そのもの。

 

 

 

弱い人、逆境に置かれた人は、自分を滅して人を活かす道を探る。そして、モノの捉え方を変え、普遍の言葉を紡ぐ哲学者になる。結果として、弱さが永遠に繋がっていく。

 

 

 

『人の作ったモノは何時かはなくなるが、考え方は永遠に残る』YKKを創業した吉田忠雄さんの言葉。偉大な人が到達する境地というのは、時代を超えて共通なんだろうね。