足掛け7年クライアントとしてお付き合いしてきた方が異動することになった。僕のライフワークテーマにおけるファーストクライアントでもあり、案件のバリエーション、関係性の長さ、受託した金額どれを取っても他とは比較にならないレベル。その意思決定の下には、いつもその人の存在があった。
不安定な雇用形態だった前職では、厳しい状況のなかで他に道を選ぼうと何度か思ったことがあった。その時に、選択を押し止めたのは、僕に信頼を寄せるクライアントキーマンだったその人の存在だった。
昨年、道が分断されそうに思えたときにも、新たなフィールドで変わらず僕を指名したのもその人の判断。コンサルティングは、会社ありきではない。担う人ありきなのだという信念をその人は譲らなかった。
もし、分かれ道が1年前ではなく今だったらどうなのだろう。景色はまったく違うものになっていたと思う。
今の会社で僕を採用した人も、ミドルシニア領域のテーマを現行組織で研究し形にした人も、奇しくも時期を同じくして組織を卒業することになった。どの人が欠けてもジグゾーパズルは完成しない。早すぎても、遅すぎてもダメ。三連星が同期するタイミングはただ一つ。
人生においては、一見して偶発、突発とも思える転機や出逢いがある。でも、振り返ってみるとあまりに必然であり、適切なタイミングに転機と出逢いがあったりすることに気づいたりする。
Oh, you need timin' a tick a tick a tick a
Good timin' a tock a tock a tock a tock a
この世で一番肝心なのは素敵なタイミング
(素敵なタイミング 坂本九)
本当に縁やタイミングというものは不思議なものだ。