『お父さんは、お母さんとどうして結婚したの?』
「好きだから、結婚したんだよ」
『好きだと結婚できるの?』
「他の人は知らないけれど、お父さんにおいては、好きになることと結婚したいは同義だからね」
『そうなんだ…』
そんな会話を娘と交わした後日。大学のインカレサークルのコンパに行くことを心配した妻が娘にこう言ったらしい。
『世の中の男の人が、お父さんみたいだと思ったら大間違いよ。あーいう人は珍しいんだから。とりあえず、その場さえ良ければって人は多いわ。あなたは、相手を疑わないんだから気をつけなさいね…』
家の中のことについては、けちょんけちょんなのに。こと恋愛観だけは全面肯定ということで、ありがたいこってす。
独身時代に合コンとかって行かなかったな。取りあえずいい人を見つけようって動機でそんな場に来る女性を到底好きになれないと思ったし。のこのこ行く男もダサいと思ってたし。ましてや、まあいいかななんて異性を複数並行で付き合うなんて、あり得なかった。
とはいえ、武士は食わねど高楊枝ってのは、それはそれでひもじい思いをするもの。
先日、コンサルティング部の合宿を箱根でしたのですが。結婚に至るまで、一本釣りで臨んだのか、それとも網をかけて臨んだのか…って話で夜盛り上がっていました。案外、合コンとかを計画的に仕掛けてゴールインしたって人が男性側はそれなりにいたりして。
乙女な女性陣は、一本釣りされたって人が多かったです。ま、こういうのはその人なりの美学ですからね。何が悪いとか別にいいのです。とはいえ、娘においては「真面目な恋のやり方」をしてくれる人に出逢って欲しいものです。